冷え性改善に最適♡カボスの香りで体をあたためよう!
「カボス」は大分県の特産として知られる香り高い柑橘類です。独特の香気は焼き魚などの日本食と非常に相性が良く、ポン酢などの調味料にも使われます。その香りにはストレスを和らげる成分が含まれており、精油を使った芳香浴もおすすめです。今回は「カボス」の香りの特徴と効果を紹介します。
2019年01月21日更新
記事の目次
[1]カボスとは?
カボスはミカン科に分類される広葉樹で、大分県を主な特産地とする植物です。8月から10月にかけて旬を迎え、大きさは100gから150g程度のものが多いです。日本料理に利用されることが多く、青い状態のものの方が風味が良いとされています。
大分県名産の柑橘類
大分県にカボスが伝わったのは17世紀で、300年前に京都から苗木が持ち帰られたと言われています。「かぼす」という名前は、昔乾燥させた皮をいぶして蚊よけとして使われていたことから、「蚊いぶし」が訛って「かぼす」になったそうです。
現在、国内のカボスの生産量は大分県が98%を占めており、大分県ではカボスを取り上げた土産品やキャラクターが有名です。
[2]カボスの香りの特徴
カボスは香りが比較的マイルドなので、おだやかな風味づけに適しています。酸味がまろやかなので、ポン酢にも使用されることが多いです。カボス入りのポン酢を購入しても良いですが、市販のポン酢にカボスを絞っても良いでしょう。
食べ物の香りを引き立てる控えめな香り
カボスは香気がおだやかで、酸味や苦み、雑味が少ないことから、どんな料理にもあわせやすいのが特徴です。味噌汁や刺身、焼酎などに絞ると食べ物の美味しさを引き立ててくれます。
特に、白身魚の刺身によく合います。カボスはミネラルが豊富なので、醤油の代わりに使うことも可能です。爽やかなカボスの香りと白身魚の甘みが絶妙にマッチし、塩分も抑えてくれます。ぜひ一度試してみてください。
[3]カボスの香りの成分と効果
カボスにはストレス解消や疲労回復、冷え性の改善に役立つ香り成分が配合されています。
カボスに含まれる有効成分
カボスには「ピネン」や「リモネン」という香り成分が含まれています。カボスに含まれる香り成分の7割は「d‐リモネン」という物質で、これはレモンなどにも含まれる柑橘系の香りの代表的な成分です。
d‐リモネンはイライラして高ぶった心を落ち着かせ、ストレスを解消してくれる働きをします。「αピネン」は針葉樹などに含まれる香り成分で、体の免疫を高める効果があります。
冷え性や疲労回復に最適
d‐リモネンには血行を促進する効果があるため、冷え性を改善してくれる効果が期待できます。また、新陳代謝を高める効果があり、運動で疲れた体をリフレッシュしてくれるため、疲労回復にも役立ちます。
食欲を増進させる効果も
また、「d‐リモネン」は消化を助ける働きもあるため、食欲を増殖させる効果が期待できます。食欲がないときなどは、カボスを料理に使ってさっぱりといただきましょう。
「αピネン」が体の免疫を高め、「d‐リモネン」が殺菌効果を発揮するため、疲れて免疫や食欲が弱まっているときにかぼすの香りを嗅ぐと、風邪を引くことなく元気に過ごすことができるでしょう。
[4]カボスの香りを楽しむ方法
カボスは料理に用いる活用術が広く知られていますが、精油を使ったアロマテラピーや、アロマバスなど、さまざまな方法で香りを楽しむことができます。
カボスの香り成分には健康のために役立つ効能を持つものが多いため、料理に使う以外の方法も紹介します。
食用として焼き魚や味噌汁に
カボスの香りには血行を良くしたり、食欲を増進する効果があるため、料理に用いるのが最適です。刺身はもちろん、焼き魚や味噌汁に入れてもカボスの良い香りを楽しむことができます。
カボスを絞るときは、皮を下にすることがポイントです。カボスの栄養は皮にもたくさん含まれているので、その成分も逃さないように一緒に絞るようにしましょう。
カボスは日本料理に使うのが主流ですが、洋食や中華に使うのもおすすめです。鮭のムニエルにいつもレモンを添えるという人は、カボスに変えてみてもいいでしょう。
また、ペペロンチーノにカボスを絞ると、いつもとひと味違うさっぱりした美味しさを楽しむことができます。
中華料理には、餃子やシュウマイのたれにカボスを合わせてみましょう。カボスの香りで食欲が増進されるので、たくさん食べることができます。
また、焼き肉にもカボスを使うと、お肉のこってりした脂っこさを抑えてくれます。消化を助けてくれる効果もあるので、塩胡椒とカボス果汁を混ぜたたれで焼き肉を楽しみましょう。
カボス風呂を楽しむ
カボスの香りには体を温める効果やリラックス効果があるので、カボス風呂に入ると高価をダイレクトに感じることができます。また、カボスにはビタミンCも含まれているため、美肌効果も期待できます。
また、カボスに含まれるクエン酸は、水垢を取り除くので、浴槽を綺麗にしてくれる働きもあります。料理で使い終わったカボスの果実をカボス風呂に使うことで、カボスを余すことなく使い切ることができます。ただし、カボスの果実を使う場合には、肌がぴりぴりしないようにあらかじめ準備をする必要があります。
絞った後のかぼすの皮は、きちんと乾燥させてから使いましょう。新聞紙の上に並べて天日干しをするか、電子レンジで加熱して乾燥させても良いです。乾燥させた皮は、ガーゼや布に包んで入浴剤にすることができます。
生のカボスを使う場合には、日中にお風呂に入らないように配慮する必要があります。カボスにはソラレンという物質が含まれており、肌のメラニン色素を活性化する働きがあるためです。日焼けしやすい状態になってしまうため、生の果実を使ったかぼす風呂に入るのは夜にしましょう。
精油を使って芳香浴を
カボスの味が苦手だったり、肌が弱くてかぼす風呂には入れないという人は、アロマオイルを使って芳香浴をするのもおすすめです。最も簡単にアロマオイルを使う方法は、コットンやティッシュなどにオイルを垂らし、その香りを楽しむというものです。この方法であれば外出先でも手軽に使用できるので、簡単に気分転換をすることができます。
また、カボスの香りには風邪を予防する働きがあるため、加湿効果のあるディフューザーを使うことによって、さらなる効果を期待できます。
[5]カボスの香りのおすすめグッズ
カボスの香りを楽しむためのおすすめグッズを紹介します。
カボス 5ml アロマオイル 精油
大分県産のカボスを使用したアロマオイルです。天然100%のエッセンシャルオイルで、カボス特有の適度な酸味と苦みのある香りを楽しむことができます。芳香浴はもちろん、お風呂に数滴垂らしたり、マッサージに使うのもおすすめです。
薬用入浴剤 かぼす風呂/岩見商事
カボスの香りのお風呂を手軽に楽しみたいという人は、入浴剤を活用しましょう。天然植物エキスを配合しているため、湯上がりの肌がみずみずしく仕上がります。酵素が皮膚の汚れを落とし、なめらかな洗い上がりを実現します。
洗顔や洗髪にも使用でき、浴槽を痛めることもないので安心して仕えます。お湯の色は爽やかな黄緑色です。
[6]カボスで体を温め、風邪を予防しよう
古来より日本の食卓に欠かせないカボスは、体によい成分をたくさん含んでいます。カボスの爽やかな香りは料理をより美味しく引き立てるだけでなく、消化の手助けをしたり、風邪の予防にも繋がります。また、食べるだけでなく、カボス風呂やアロマオイルを使用した芳香浴でも体を温めたり、心をリラックスさせてくれる効果を発揮するため、自分に合った方法で、毎日の生活にカボスを取り入れてみてはいかがでしょうか。
☆アロマセラピスト菊池より一言☆
柑橘系の香りはどれも大好きですが、小さい頃から食卓に出ていたこのカボスの香りは、私にとって家庭的で安心感を与えてくれる存在です。
たくさんカボスをいただいた日は、母がよくポン酢を作ってくれて、みんなで鍋を囲んでいた思い出と香りが蘇ります…。
カボスの花言葉は『健康・健康美』です。大分にカボスがやってきた江戸時代では、風邪の予防や整腸剤など、お薬として多くの人々の健康に役立っていたということなので納得ですね。
※アロマオイル(精油/エッセンシャルオイル)を使う際の注意点
アロマオイルは医薬品ではないため、「治療」できるものではありません。ここに掲載されている内容は精油の効果効能、心身の不調改善を保証するものではありません。予めご了承ください。症状がひどい場合は医療機関を受診することをおすすめいたします。実際にアロマの香りに癒されるという方はたくさんいます。自分の体の状態や気分に合わせて上手に取り入れてくださいね。